宇佐神宮 大分県宇佐市 [旅]
次のバスまで1時間待たなくてはならなかったので、タクシーで行くことにした。JR宇佐駅から宇佐神宮まで、タクシーで10分くらい。
タクシーの運転手は博識である。わずか10分の間に、宇佐神宮に祀られているのが神功皇后(と、比売大神、八幡大神)であること、お参りの方法が「二拝四拍手一拝」で、これは出雲大社と同じであること、全国の八幡宮の総本社であること、などを教えてくれた。
さらに、駅のお姉さんに、石段がたくさんあるから気をつけるように、と教えてもらっていたから、もう、神宮に到着前に準備万端という感じ。
確かに石段をたくさん登ったが、きちんとできた登りやすい石段なので、特に難儀することはなかった。雨天の中、緑の美しい参道。
登り切ると、荘厳な門が。
宇佐神宮というと、まず思い出すのは「和気清麻呂」の故事である。
女帝である称徳天皇が、寵愛していた僧道鏡を天皇にしようとした時、和気清麻呂が勅命を帯びて宇佐神宮に参拝し、「天の日継は必ず帝の氏を継がしめむ。無道の人(道鏡)は宜しく早く掃い除くべし」との神託を持ち帰る。これにより道鏡の野望は打ち砕かれた。
朝廷の命運を分ける大事を、宇佐の神託が決定したのだ。その裏に、いろいろな駆け引きがあったとしても、宇佐の神託の前には天皇も従わざるを得なかった。これは、宇佐神宮の朝廷における地位の重要性を象徴しているように思える。
伊勢神宮や賀茂神社ではなく、奈良時代では宇佐なのだ。何故なんだろう?
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JR宇佐駅で、お決まりの写真をとった。
USAはともかく、星条旗みたいなこのマークはなんなのだろう?
この後、一時間に一本の特急に乗って博多に向かった。
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