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葵祭 [旅]

5月15日、京都は葵祭である。
たまたま関西にいるのだから、祭り見物をしないわけにはいかない。

というわけで、葵祭に出かけていった。
当日は朝から晴天。絶好の祭日和である。

葵祭は、平安時代の「賀茂祭」を現代に再現したもので、関連した様々な儀式があるが、中でも平安時代さながらの斎王の行列は見逃せない。下鴨神社の南側、糺ノ森の脇で行列を待つことにした。

最初に、騎馬の武官が幾人も続く。
騎馬の人も、お供の人も、冠に「双葉葵」を飾っている。それが葵祭の恒例。

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装束の色や持ち物などで、その人の身分がわかる人にはわかるのだろうけれど、私は勉強不足でわからない。平安時代の人なら、すぐに官位まで言い当てたのだろうけれど。

在原業平や光源氏もこのような装束だったのだろう。少しトキメキを感じてしまう。

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華やかな牛車の一行が近づいてくる。
子供もいて、大変可愛らしい。(長い距離を歩くのだから、疲れただろうね。)

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牛車って、想像以上に大きい。
こんな牛車で「車争い」なんて、平安時代も結構ワイルドだったのだ。

牛車の車輪は木製。ギイギイと独特の音をさせながら通り過ぎて行く。平安時代は舗装された道ではないから、すごく揺れただろうし、轍にはまって動けなくなることもあっただろうね。

牛車は2台通ったが、2台とも、後に「替え」の牛を一頭、従えていた。
後ろの外国人が、「スペア」と言ったのが面白かった。

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女性の装束には、特に注目してしまう。
この姿で、スタスタと案外軽やかに歩いて行くのだから、私だったら後で筋肉痛になりそう。

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斎王代の一行が近づく。

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賀茂斎王に任命された皇室の娘が、皇居を出発して賀茂神社へ向かう行列である。現代では斎王代が輿に乗っている。斎王代は支度金が莫大なものになるため、大きな会社の社長の娘さんなどが選ばれるそうだ。今年も京都の老舗の娘さんが選ばれたとニュースで見た。大変名誉なことなのだろう。

歌も鳴物もなく、静々と近づいて、静々と過ぎて行く。雅なお祭りだった。

***

河合神社の境内に、双葉葵の鉢植えがたくさん並んでいた。
花をつけていたので、写真を撮ってみた。

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タグ:京都 葵祭
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