カラスに攻撃された話 [歩く]
毎朝、鶯の声で目覚める。ここは天国かしら、と思いつつ、目を覚ますと我が家の変わりばえのしない寝室なのでため息をつくのだが、とにかく、住宅地のど真ん中にもかかわらず、今年は鶯が毎日のように来て鳴くのだ。
以前、烏が縄張りにしていた時は、うぐいすの声を聞くことはなかった。烏は、ゴミの日にはゴミにかけてあるネットを巧妙にめくってビニールに穴をあけて散らかす。本当に困ったものだった。そのからすが、今はほとんどいなくなり、そのかわりに鶯。
烏がいなくなったのはうれしいが、一体どこに行ってしまったのだろう。新しい縄張りが、近隣にできているのか。それとも、烏にも飢饉のようなものがあって、今は減少傾向なのか。
いつもの散歩コースは、川や土手や斜面林や家庭菜園などがあるから、いろいろな鳥の声が楽しめる。ひばりの声を聞くと、まだ寒くても春がきたという気分になるし、先日は燕を見た。夏に向かっているのだ。
川には白鷺。瑠璃色の翡翠(これでカワセミと読むのだね)も。
家庭菜園には雉子がいた。本当に「ケンケン」と鳴くので、最初はちょっとびっくりした。雉子がケンケンと鳴くのは本などで知っていたが、あそこまで「ケンケン」(五十音の「け」と「ん」で完全に表現できる音)だとは思わなかったから。
そういえば、散歩中に烏に攻撃されたことがある。頭のすぐ上まで急降下してきて、帽子を被った私の頭を、爪でコツンとつついて行ったのだ。クチバシだったらもっと痛かったのだろうけれど、足の爪で軽くコツンと突いたらしく、痛くはなかった。
しかし、「烏に攻撃された」という事に驚いてしまって、それ以降、散歩中に烏を見かけると、目をそらし、素知らぬふりでそそくさと通り過ぎることにしている。こちらが何らかの意図を持って近くを歩いているわけではないことを、烏に理解させたい。因縁をつけないでもらいたい。繁華街で、ちょっと怖そうな人とすれ違う時の仕草だ。
烏が攻撃的になるのは、巣に卵を抱えているからだというけれど、本当だろうか。子供を守ろうとしているのなら、私は完全に無害だ。烏の卵など、食べてみたいとも思わないしね。
以前、烏が縄張りにしていた時は、うぐいすの声を聞くことはなかった。烏は、ゴミの日にはゴミにかけてあるネットを巧妙にめくってビニールに穴をあけて散らかす。本当に困ったものだった。そのからすが、今はほとんどいなくなり、そのかわりに鶯。
烏がいなくなったのはうれしいが、一体どこに行ってしまったのだろう。新しい縄張りが、近隣にできているのか。それとも、烏にも飢饉のようなものがあって、今は減少傾向なのか。
いつもの散歩コースは、川や土手や斜面林や家庭菜園などがあるから、いろいろな鳥の声が楽しめる。ひばりの声を聞くと、まだ寒くても春がきたという気分になるし、先日は燕を見た。夏に向かっているのだ。
川には白鷺。瑠璃色の翡翠(これでカワセミと読むのだね)も。
家庭菜園には雉子がいた。本当に「ケンケン」と鳴くので、最初はちょっとびっくりした。雉子がケンケンと鳴くのは本などで知っていたが、あそこまで「ケンケン」(五十音の「け」と「ん」で完全に表現できる音)だとは思わなかったから。
そういえば、散歩中に烏に攻撃されたことがある。頭のすぐ上まで急降下してきて、帽子を被った私の頭を、爪でコツンとつついて行ったのだ。クチバシだったらもっと痛かったのだろうけれど、足の爪で軽くコツンと突いたらしく、痛くはなかった。
しかし、「烏に攻撃された」という事に驚いてしまって、それ以降、散歩中に烏を見かけると、目をそらし、素知らぬふりでそそくさと通り過ぎることにしている。こちらが何らかの意図を持って近くを歩いているわけではないことを、烏に理解させたい。因縁をつけないでもらいたい。繁華街で、ちょっと怖そうな人とすれ違う時の仕草だ。
烏が攻撃的になるのは、巣に卵を抱えているからだというけれど、本当だろうか。子供を守ろうとしているのなら、私は完全に無害だ。烏の卵など、食べてみたいとも思わないしね。
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